綾戸智恵プロフィール
 綾戸智恵(あやどちえ)と出会い、衝撃を受けた多くの人たちが語る
 綾戸体験の数々です
  • ジャズ・シンガーの世界をいずれ完全制覇すると確実に断言できるのが綾戸智恵だ。
    彼女のCDを聴き、「凄い」と唸り、ライブに接して完全に脱帽した。こんな経験はめったにないことである。日本ジャズ界のジョン・ハモンド的存在といわれる内田修は「信じ難い程の凄さ」を言い、岡崎正通は「疑いなく本物中の本物。それも国際的なレベルで見ての本物」と書き、かのスーパー・エディターこと安原顕も「日本ではジャズ・シンガーが育たないと、ずっと思ってきたが、つい最近、もの凄い新人歌手が登場した」と手ばなしだ。よいしょしたり、大袈裟に言っているのではない。
    (公明新聞99年10月13日・俳人 斎藤慎爾)


  • 男と女の関係は出会いの10秒でキマるのであるが、音楽だって同じである。
    1曲目の“I ONLY HANE EYES FOR YOU ”に10秒でノッてしまった。おお、このスウィング感!わたしの瞳はあなただけを見つめていて、他には何も目に入らない、というこの懐かしい恋歌は、カーメン・マクレーを始めとしてさまざま聴いてきたけれど、こいつはすごい。数多い中でも名唱の部類に入れたい。
    (musee vol14・北村公一)


  • 「エヴリシング・マスト・チェンジ」では、そのソウルフルな歌声がレインドロップスと歌うと、雨粒が頬にあたったかのようなリアリティーがある。
    この描写力こそが、綾戸智恵の歌の持つ力なのだ。それは英語がしゃべれるからとか、リズム感があるからから生まれるものではない。音楽の空間を3次元でとらえて、そのどこにことばを置けばよいかを、彼女が熟知しているから出来ることなのだ。
    (コンサート評 毎日新聞99年7月10日 中川耀)


  • はじめてライブ(99年3月3日銀座SOMIDOホール)を聴いてぶっとびました。
    その場で思いついたことを順不同で言いますと…。すごいタレント、存在感と表現力は圧倒的。それが妙な威圧感ではなく、可愛く出てくる。といって、可愛いだけではなく、実は物凄い才能と実力に裏付けされた、凄みはいつでも出せる。
    吉本風の喋りも、抑制ポイントが分かっている。客のイジリかたも、だらしなくならなくてよい。音楽的には文句ない。ああいう人は、最初からできているんでしょう。天才ですね。結構、クリティカルに見ていて、ジャズ歌手の嫌なところ、駄目なところをみようとしたのですが、見えなかった!すごい技と実力と才能です。
    gifted と言う言葉を思い出しました。まだいくらでも大きいものを表現出来る人だと思います。その大きいものはすでに彼女のなかにあります。彼女なら、デューク・エリントンとやってもタイマン張るのではないかとさえ、一瞬思いました。
    山下洋輔(「綾戸倶楽部会報」より)


  • 途中まで書きかけていた自分の原稿の続きが、急に書きたくなった。
    このところ何度か紹介している、ジャズシンガーの綾戸智恵さんのことだ。9日の金曜日の夜、とうとうライブを体験した。新宿DUGでの、40分の弾き語りソロだ。金曜日というと、この「ほぼ日」の週末の準備に、みんなが忙しい一日なのである。40分のワンステージを聴いておいとましようと、ぼくは考えていたのだけれど、夜中の鼠穴でぼくの帰りを待っているスタッフのことなど、 どうでもよくなってしまった。
    もうワンステージ残って聴いて、帰りは11時を回ってしまった。まいった。すらすらとコトバにできる自分でないことを、ぼくは「そのほうがいいよ」とほめてやりたい気分だった。
    糸井重里(「ほぼ日刊イトイ新聞」より)


  • 日本人の歌うジャズというのは、どうやったって不自然なところが見えるんです。
    相当いい線いっててもどこかで不自然なんですが、それを綾戸さんは自然にしてしまったことに脱帽します。エンタテイナーという意味合いで言うと、榎本健一と先代広沢虎造を兼ねています。榎本健一という人は、日本語にビートを利かせることが出来た人で、綾戸さんのアップ・テンポの歌は榎本健一なんです。そしてバラードは、そっくりそのまま先代の広沢虎造なんです。この2人を合わせたようなところが、綾戸さんにはあります。これは年輩の方にしか分からないでしょうけど。
    この言い方は僕にとっては大変な賛辞なんです。もうひとつ言うと、関西弁なまりの日本語でしゃべって英語で歌うというステージでしたが、出来れば英語でしゃべって日本語で歌う、というステージをいつの日にか考えて欲しいですね。日本語で彼女の歌を聴きたいな、と思っているのは僕だけじゃないと思います。
    永六輔(「綾戸倶楽部会報」より)


  • 本当にびっくりしたね、今まで聴いたこともないっていう声でした。
    この綾戸智恵って人の声は、アフリカ的な声なんだ。言語論で言えば、指示表出ではなく、自己表出ってことなんですね。何かを訴えてどうだっていうんじゃなくて、ワッ、と、自分の内臓の言葉を、もう動きを言葉にしちゃったっていうか、感嘆詞のようなものに近い言葉なんです。
    吉本隆明(「週刊プレイボーイ」より)


  • 綾戸智恵の歌を聴くっていうのは、世界中で最も信頼できる整体師に身を委ねているようなもんだろうな。
    それでほぐしてくれる。聴いた後は、自分の身体が矯正されているといった、そういう感じだと思うんですよ。
    村松友視(テレビ番組「ドキュメンタリー人間劇場」より)